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Dance Asia Kick Off Program
Encounter:
ジェコ・シオンポと
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9月19日〜21日

WS
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秋の中国コンテンポラリーダンス事情(後藤美紀子)

(Dance Asia ニュースレター vol.010より転載)

 数年前まで、中国のコンテンポラリーダンスと言えば、広州の舞踊団があるのみで、それもヨーロッパのコンテンポラリーダンスを見慣れた目には、グラハム・テクニックをベースにしたモダンダンスと思えるものしかありませんでした。そのほかに、舞台の上で見る舞踊としては、それぞれの古典舞踊を現代的な演出をしたものばかりで、私が2004年に上海の芸術見本市に行ったときには、海外で上演できそうなものはなかったのが実情でした。それが、中国で最初のインデペンデントのダンスカンパニーといわれる北京の「生活舞踏工作室(Living Dance Studio)」(http://www.ccdworkstation.com/)が、自分たちのスタジオを建てて、そこで継続的にワークショップを実施していくことで、作品を創る若手のダンサー/振付家が育ちつつあります。その発表の場として、彼らの主催で5月にはメイ・フェスティバル(May Festival)、9〜10月にはクロッシング・フェスティバル(Crossingn Festival)が実施されています。このフェスティバルの主催者は生活舞踏工作室ですが、それを周囲から助ける形で、今、ベルギーやオランダなどから資金が提供され、「ヤング・コレオグラファー・プロジェクト」という人材育成プログラムが実施されています。これは、春にオーディションで約8名のダンサーたちを選び、海外の振付家のワークショップや生活舞踏工作室の主宰者でもある振付家、ウェン・フイのワークショップなどに参加し、秋のクロッシング・フェスティバルと上海のフリンジ・フェスティバルで作品を発表させるというものです。今までと大きく違うのは、そういった支援が現地で活動をしている海外のNPOを通じて実施されている点です。つまり、政府対政府の関係ではなく、民間ベースの交流が始まっているということです。

 生活舞踏工作室のスタジオは、現代美術で有名な798ファクトリー(大山子芸術特区)の近くにあり、ウェン・フイの共同主宰者であるウェイ・ワングワンは山形ドキュメンタリーフィルムフェスティバルにも招聘されている映像作家でもあるので、春と秋のフェスティバルは、映像のワークショップやプログラムなども取り入れられています。そのため、単にダンスだけのフェスティバルというより、美術や演劇などとも接点を持ちやすい、ジャンルが開かれたフェスティバルであると言えるでしょう。実際、2005年に私が北京を訪れたときには、彼らの公演に日本でも有名な演出家の林兆華が見に来て、主宰の2人と終演後に感想を話し合っていました。インデペンデントのアートシーンの作家が少ないゆえ、ジャンルを越えたつながりが出来やすいのではないかと思いました。

 このような北京の秋に対して、上海では「上海国際芸術祭」(http://www.artsbird.com/)が毎年10月〜11月に実施され、同時に舞台芸術見本市も実施されています。フェスティバルは今年で、10回目を迎えました。ただ、これは非営利ベースのカンパニーの交流の場というより、上海市が主催しているフェスティバルだけあって、中国の演目は政府が公認している古典劇や舞踊、または、上記のようにそれをショーアップした演出で見せるようなもの、例えば、オーチャードホールで招聘しているような『アクロバット 白鳥の湖』のようなものが多く、また中華圏のポップスターのコンサートなどもあり、非常に商業的な性格のフェスティバルです。

 それに対して、2010年の万国博覧会を視野に入れてか、今年、「SHANGHAI e-ARTS FESTIVAL」(http://www.shearts.org/index.php/)というフェスティバルが実施され、主に建築とアート、テクノロジーの融合を謳い、サイトスペシフィックな作品が展示・上演されました。そのプログラムの一部として「Finalcut」というパフォーマンスのプログラムが10月18日から22日の5日間あったのですが、その中には2007年7月に大阪の「アジア・コンテンポラリーダンス・ショウーケース」(http://www.osaka21.or.jp/colabo/summer/2007/asiashow.html)にも出演したnunuも出演していました。このプログラムは、政府機関が音頭を取ってというより、北京方式で市の支援は受けていながら、NPOが運営主体となって実施されたものです。

 2010年のエキスポのパフォーミングアーツのプログラムをどこが担当するかなどのうわさも聞こえてくるようになりました。中国も、少しずつですが、確実に変化をしてきているようです。

 なお、中国のコンテンポラリーダンス事情については、「第3回ITIアジアダンス会議」の参加者であるヘリー・ミナルティが現地調査の結果をまとめてウェブ上で公開しています。(http://tubuhtarikontemporer.multiply.com/ 左のツールバーの一番下)興味のある方は、ぜひお目通しください。

(「Dance Asia ニュースレター」は月二回、1日と15日にメールで発行しています。購読ご希望の方は danceasia@gmail.com まで、件名を「ニュースレター配信希望」とした上で、お名前、ご職業・ご所属、メールアドレスを明記の上、お申し込みください。なお個人情報は、このニュースレターを送付する以外の目的には使用いたしません)


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